はじめに

今回は、Googleフォームへの回答をNotionデータベースに自動で保存する2つの方法をご紹介します。

  1. Zapier
    複数のWebアプリケーションの連携を自動化するサービス「Zapier」を活用する方法です。(無料)。
  2. FormToNotion
    有料($6/月)になりますがGoogleフォームの結果をNotionデータベースに連携するための専用のChromeブラウザ拡張機能です。
  3. おまけ NotionEasyForm
    GoogleフォームにこだわりがなければNotionEasyFormというNotion専用のフォーム作成サービスをおすすめします。
    無料且つNotion専用なのでとても簡単にNotionデータベースと連携できます。

Googleフォームとは?

Googleフォームは、Googleが提供する無料のツールの1つで、アンケート調査や登録フォームの作成など、さまざまな情報を収集するためのフォームを簡単に作ることができます。Googleフォームを活用することで、手軽にオンラインのアンケートを実施したり、イベントへの参加登録や会議のスケジューリングなど、多岐にわたる情報の収集が可能となります。

ただし、これらの回答を手動でNotion等の他のプラットフォームに転記するには手間がかかります。そこで、このブログでは、Googleフォームへの回答をNotionデータベースに自動で保存する方法を紹介します。

Notionとは?

Notionは、多くのツールを一つにまとめた全能型のプロジェクト管理ツールで、ノート、タスクリスト、データベース、スプレッドシート、wiki、カレンダーなどといった機能が全て集約されています。これらはすべて組み合わせて利用することができ、個々のページはブロックという単位で自由にレイアウトでき、様々な情報を効率的に整理することが可能となっています。

その柔軟性から、個人の手帳やメモアプリとして使う人から、チームのプロジェクト管理ツールや企業の知識共有ツールとして使用されるまで、幅広い用途で利用されています。また、直感的でシンプルなUIは、使い始めてもすぐに操作に慣れることができます。

Zapierとは

Zapierとは、様々なWebアプリケーションの連携を自動化することができるクラウド型サービスです。Gmail、Slack、Dropbox、Googleスプレッドシートなど、あらゆるWebツールと連携が可能で、その数は2,000以上にものぼります。 その中にはもちろん、GoogleフォームとNotionも含まれており、Googleフォームで得た回答をZapierを通してNotionのデータベースに自動的に送信することも可能です。Zapierの特長はその柔軟性で、ユーザー自身がトリガー(起こすイベント)とアクション(行う動作)を自由に設定することができます。このため、非常に複雑な連携も実現可能で、自動化することで作業効率を大幅にアップさせることができます。

Form To Notionとは?

Form to Notionとは、Googleフォームの回答結果をNotionのデータベースに自動的に反映させるためのGoogle Chromeのアドオンです。このアドオンを使用することで、Googleフォームの回答を手動でスプレッドシートやメールで確認する手間を省くことができます。

NotionEasyFormとは?

無料で利用できるNotion専用のフォーム作成サービスです。
Notionデータベースをもとに簡単にフォームが作成できます。
Googleフォームにこだわりがなければぜひお試しください。
NotionEasyForm

あなたにおすすめの方法は?

はじめにでお伝えした通り、GoogleフォームからNotionデータベースに連携する方法は大きくは以下の2つです。

  • Zapierという自動化ツールを使う
  • Chrome拡張機能Form To Notionを使う
  • NotionEasyFormを使う
    Notion用の無料フォーム作成ツールです。
    Googleフォームである必要がなければこちらのほうが簡単です!

無料で連携したい場合はZapier

多少複雑でも無料が良いという方はZapierをおすすめします。
複雑といっても一度理解してしまえばとても簡単です。

ただし無料版は以下の制限があることに注意しましょう。

  • 連携間隔が1回/15分
    フォームへの回答が直ぐに反映されるわけではなく15分に1度です。
  • 連携できる回答数は100件/月

ZapierはGoogleフォームとNotionの連携以外にも多くのことができます。
例: GmailをSlackに通知, Googleスプレッドシートにデータが追加されたらメールで通知などなど。
そのため、一度使い方を理解しておくと他の業務も効率化できる可能性があるのでこの機会に試してみてはいかがでしょうか?

回答数が月100件を超える場合はForm To Notion

Form To Notionは専用ツールなので使い方がとてもシンプルです。
また、回答数が月100件をこえる場合はForm To NotionのほうがZapierよりコストが安くなります。
Zapierは回答数が月100件以下なら無料で使えますがそれ以上必要な場合は有料プランに加入する必要があります。
有料プランは複数ありますが一番安いプランで$19/月で回答数は月750件までです。
それに対しForm To Notionは$6/月で回答数は無制限です。 ただしForm To Notionには無料枠がないためはじめから有料プランに加入する必要があります。

ZapierでGoogleフォームの回答をNotionデータベースに自動連携する方法

Step1 Notionと連携したいGoogleフォームを作成する

すでにフォームがある場合はこの手順は飛ばして良いです。
サンプルとして以下のフォームを利用します。

作成したフォーム上で予め1件回答をしてください。

Step2 Googleフォームの回答を登録するNotionデータベースを作成する

すでに対象のデータベースがある場合はこの手順は飛ばして良いです。
サンプルとして以下のデータベースを利用します。

Step3 Zapierに登録する

  1. Zapierのウェブサイトを開き、「Sign Up」ボタンをクリックします。

  2. 任意の方法で登録します。
    Google, Facebook, マイクロソフトアカウント、メールアドレスで登録の4種類があります。
    私は画像のようにGoogleアカウントが自動で表示されていたので任意のGoogleアカウントを選択しました。選択しただけで登録完了しました。

  3. 事業内容について訊かれるので当てはまるものを選択。
    よくわからない場合は画像のように「Other」「1-49」で良いと思います。

  4. 普段利用しているアプリケーションを選択します。
    ここはSkipで大丈夫です。
    これで登録作業は完了です。

Step4 GoogleフォームとNotionデータベースの紐づけ

  1. Google FormとNotion連携用のテンプレートを開きます。
    Google FormとNotion連携用のテンプレート
    以下の画面が開くので「Try this template」をクリックします。

  2. Googleフォームと接続

    1. Sign In ボタンをクリック
    2. Googleフォームを作成したアカウントをクリック
    3. Allowをクリックし、ZapierがGoogleフォームにアクセスすることを許可する
      Zapierに付与される権限は以下です。
      • Googleドライブ上のファイルの閲覧、作成、編集、削除権限
      • Googleスプレッドシートの閲覧、作成、編集、削除権限
      • Googleドライブ上のフォームの閲覧と管理
    4. Continueをクリック
    5. Form欄でNotionに連携するフォームの名前を選択し、Continueをクリック
    6. Test triggerをクリックし、ZapierとGoogleフォームの連携が正常にできているか確認する
    7. Step1で回答した内容を選択し、Continue with selected recordをクリックします。
  3. Notionデータベースと接続

    1. Sign Inボタンをクリック
    2. ページを選択するをクリック
    3. 対象のNotionデータベースがあるページをチェックし、アクセスを許可するをクリック
    4. Continueをクリック
    5. 連携対象のデータベースを選択
    6. 選択したデータベースの項目が表示されるため対応するGoogleフォームの項目を選択し、Continueをクリックする
    7. Test actionをクリックしNotionにデータが登録できることを確認する
    8. 連携したNotionデータベースを参照し、データが登録されていることを確認する

Step5. 連携開始

  1. 連携の名称を変更する。
    Form To Notionなどで良いと思います。

  2. 連携開始
    Publishボタンをクリックして、GoogleフォームのNotionデータベースの連携を開始する

    以下の画面が表示されれば完了です。

Chrome拡張機能Form To Notionでフォームの回答をNotionデータベースに自動連携する方法

Step1 Notionと連携したいGoogleフォームを作成する

すでにフォームがある場合はこの手順は飛ばして良いです。
サンプルとして以下のフォームを利用します。

Step2 Googleフォームの回答を登録するNotionデータベースを作成する

すでに対象のデータベースがある場合はこの手順は飛ばして良いです。
サンプルとして以下のデータベースを利用します。

Step3 Form To Notionをインストール

  1. Form To Notionのページを開き、インストールをクリック。
  2. 続行をクリック
  3. Googleフォームを作成したアカウントをクリックする。
    または対象のGoogleフォームの編集権限を持つアカウント。
  4. AllowをクリックしてForm To Notionにアクセス許可を付与する
    付与される権限は以下です。
    • Form To Notionが有効にされたフォームの閲覧と管理
    • 外部サービスとの接続
    • 裏側で処理を実行する権限
    • Googleアプリケーション(Googleフォームなど)のプロンプトやサイドバーに外部のウェブコンテンツを表示、実行する権限
  5. 完了をクリック

Step4 GoogleフォームとNotionデータベースの紐づけ

  1. Googleフォームを開く
  2. アドオンボタンをクリックし、Form to Notionをクリック
  3. Connect to Notionをクリック
  4. Connect to Notionをクリック
  5. ページを選択するをクリック
  6. 対象のNotionデータベースがあるページをチェックし、アクセスを許可するをクリックする
  7. Close Windowをクリックしてウインドウを閉じる
    ウインドウが閉じない場合はウインドウの閉じるボタンを押して直接閉じても問題ありません。
  8. 右下に表示されたFORM TO NOTIONのウインドウで対象のデータベースを選択する
  9. Googleフォームの質問に対応するNotionデータベースの項目を選択する
    左側がGoogleフォームの質問、右側がNotionデータベースの項目です。
    質問が表示されない場合
    以下をお試しください。
    • データベースの選択ボックスで、pause connectionを一度選択し再度データベースを選択する
    • Choose a Notion tableの右側のリフレッシュボタンをクリックする
    • ページ自体をリロードする

10. 選択ができたらNextを押して動作確認を実施します。
以下の画面が表示されたらNotionデータベースを確認しサンプルデータが連携されていることを確認してください。
データが登録されていれば連携完了です。
注意: これで連携開始されるわけではありません。Form To Notionはすべて有料です。
Pay & Activateをクリックし支払い設定を完了すると連携が開始されます。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。
NotionEasyFormというNotionデータベースから簡単にフォームが作成できるサービス運営しています。
無料で且つGoogleフォーム使うより簡単に使用できるのでぜひこちらも試してみてください!